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バタフライナイフ

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2024/04/27 (Sat)

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2018/11/29 (Thu)

松本哲男

宇都宮美術館 旅する絵かき 松本哲男 地球画譜 という展覧会。
点数はすくなかったけれど おおきなおおきな迫力ある絵を観られて満足。

現地に赴いて 地べたに座り込んだりして 幾日もかけて
絵を描くようすも 情熱的で素敵だった。
三春の滝桜を描いたときには 地元の方々に だいぶんお世話なったようす。
うつくしく咲き誇っているときと ふゆの葉っぱもなんにもないとき
おなじ構図の2枚の滝桜の絵が展示されていて しげしげ見比べて鑑賞した。
春の桜は無論うつくしいのだけれど ふゆの桜の樹のうつくしさも見事なのだった。
ごつごつしたあのかんじ。枯れているようにみえて溢れだしそうな生命力。
イグアスの滝は ヘリをチャーターして うえから見下ろしたんですって。
吸い込まれてしまいそうな 水しぶき。

ミュージアムショップで ポストカードを3枚 買い求めた。
★三春滝桜-空即是空-
★睨 イグアスの瀧
★山

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2018/10/11 (Thu)

JINS (その5)

あたらしいめがねを こしらえた。
やまあるき用の まぶしくないもの。

2018/07/05 (Thu)

ルオー

宇都宮美術館 ジョルジュ・ルオー展。

さいしょの展示室は 初期の作品で
モノトーンの版画とか くらい色調の作品がおおくて
あんまりいいとおもわなかった。
師匠のギュスターヴ・モローさんが亡くなったり お父さまが亡くなったり
戦争があったりして そのような色づかいであるのも 無理もないのだった。
モローさんが亡くなった頃には レンブラントさんの影響をうけたというのが
興味深かった。

ふたつめの展示室は 後期の作品で
あかるく豊かな色づかいの作品が ぐんとふえて たいそうよかった。
若い頃 ステンドグラス職人の修業をしていたルオーさんは
『天上の色彩』というものに 魅了されていたのだという。
なるほど ステンドグラスのような 色とりどり きらめき あたたかみ。
塗りかさねられた絵の具。その力強さ。
とりわけ 『マドレーヌ』。
なんてしあわせなきもちになる絵なんだろう!

ミュージアムショップ 復活していた!
ポストカードを 2枚 買い求めた。

★ジョルジュ・ルオー 『マドレーヌ』
★グスタフ・クリムト 『ひまわり』

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2018/02/08 (Thu)

灰野文一郎

宇都宮美術館 灰野文一郎展。

まえにみた斎藤富蔵さんの先生だったひと。

とてもちからづよい絵。たんと塗りかさねられた絵の具。

わたしがうまれたまちの山の絵が多かった。
山はいいなあ。しみじみ。
とりわけ『六月の霧降高原』という絵は 山のてっぺんでみる景色によく似ていて
絵のまえに立つと清々しい気分に満たされるかんじがして しばし絵の真ん前で眺めた。

花を描いた絵がいくつかあって なぜだか背景が真っ赤とか真っ黒で
うつくしいというかんじはしなくて 毒々しいのだった。
ちらほら淡いみずいろの背景の花の絵もあるのだったが
『枯れた向日葵』とか 『逆光のひまわり』とか
やっぱりうつくしいというかんじはしないのだった。

『栃木県の風景の中から那須を発見したことを画家として本当に幸福だと思っている』

ミュージアムショップ 無くなってしまってとっても残念。
山の絵のポストカードほしかったなあ。復活するといいのになあ。

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2017/11/09 (Thu)

関谷富貴と小山田二郎

栃木県立美術館 『共鳴する魂 関谷富貴と小山田二郎』 という展覧会。

会ったことのないおふたりなのに その作品は たしかに共鳴していた。

関谷富貴さんは 画家の妻で ひっそり絵を描いていて
御存命のあいだは 作品を発表することは無かったのだった。
たくさんの作品には タイトルさえ無いのだった。
色彩がたいへん鮮やかでうつくしく 抽象画のようでなにが描かれているのかよくわからない。
ときどき鳥が描かれているのがみつかったり ひとの顔とおぼしきものがみとめられたりした。
はっきりと しましまの猫が描かれているものは たいへんかわいらしかった。

小山田二郎さんの『仮装』と関谷富貴さんの絵が ならべて展示されていて 息をのんだ。
色合いといい モチーフといい まさしく共鳴しているのだった。
ほかにもいくつか おふたりの絵がならべて展示されていて
じつに観せ方がじょうずだなあとおもった。

小山田二郎さんの『鳥女』は 展覧会のポスターやチラシに載っている絵だけれど
実物をみると凄まじさがよくわかる絵だったので 実物をみられてよかった。
たくさんの 引っ掻いた跡。そのちからづよさ。どんなきもちで?

常設展示も おもしろかった。

荒井寛方さんの特集で うつくしい仏画をたくさんみた。
大正時代にも インドにでかけたり世界一周旅行をするひとが いらっさったんだなあ。
マリア像をスケッチしたものがあって しげしげみた。

草間彌生さんの作品が 7点ほど展示されていた。
絵が 4点。水玉模様の携帯電話の作品が 3点。
携帯電話の作品のうちのひとつのタイトルは 『宇宙に行くときのハンドバッグ』。
宇宙でも携帯電話つながるのかしらん?でもすごく持っていきたいかんじ。

木内廣さんの 『夕焼荼毘』のまえで しばし佇んだ。
原っぱで どなたかが荼毘に付されていて ひとすじの煙がたかくたかく立ちのぼっている。
ひろい原っぱ。集まっているひとびと。
あかい炎。あかいあかい夕焼け空。
しみじみとした いい絵だった。

塚原哲夫さんの2作品が とってもよかった。
『大同石仏』は 大仏さまが描かれていて 金銀の粉でラメラメしている。
大仏さまのお姿のラメラメのなかに 異国の風景がみえる気がした。
『アマ・ダブラム』は ヒマラヤの山が描かれていて 銀の粉でラメラメしている。
とても切り立った 神々しいかんじの山。山はいいなあ。うつくしいなあ。

県立美術館 ひさびさだった。
むかしむかしおきにいりのカフェがあった美術館のおとなりのビルがなくなっていた。
出口のプラタナスの樹は変わらずそこにあって 黄色く色づいた葉がきらきらしていた。

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2017/10/12 (Thu)

エドワード・ゴーリー

宇都宮美術館 『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密』 という展覧会。

ひとつめの展示室は ゴーリーさんの描いた たくさんの本の原画の数々。
なんて緻密なんでしょう!こまかいったらありゃしないよ!

丸ペンとおぼしき細いペン先。見覚えのある(わたしも持ってる!)インク。

むかしむかし漫画家を目指していたころ ちまちまカケアミ描いていた日々のこと
思い出さずにはいられなかった。

『おぞましい二人』は 実際にあったおそろしい事件をもとに描かれた本。
こどもたちをなんにんも殺した男女の 生い立ちから殺人にいたるようすやそののちのようすまで。
殺人の場面はさすがにばっちり描かれていなくてぼやかされたかんじになっていて
翌日のあさごはんのようすはなにを食べたのかこまかく描かれている。
あさごはんのメニューは ゴーリーさんが考えたんだねえ。
淡々とした描写が かえって不気味なのだった。
発売されたときには 非難されたり返品されたり たいへんだったもよう。
本のなかでこどもたちを殺していたゴーリーさんにとって
事件は衝撃的で この本は描かずにいられなかったらしい。
絵の説明のところに書いてあったゴーリーさんの言葉が どうにもこころに引っかかった。

『どういうわけか、人生におけるわたしの使命は人をできるだけ不安にさせることなんですよ。人はみんなできるだけ不安になるべきだと思うんです、世界というものは不安なものだから』


ふたつめの展示室は バレエのポスターやグッズ テレビ番組のポスターなど カラフルなかんじの展示。

ハーバード大学在学中に おかあさまに送った絵封筒の数々が すばらしかった。
こんなお手紙届いたらびっくりしちゃうなあ。

『空飛ぶ猫のいる自画像』も よかった。
”無類の猫好きで、猫だけは不幸な目にあわせることのなかった”ゴーリーさんは
6匹の猫と暮らしていたという。
毛皮を着て後ろ向きで立っているゴーリーさんのまわりを飛んでる猫たち。
6匹いずれも 香箱すわりで なんともほのぼのかわいらしいのだった。

展示室をつなぐ中央ホールはゴーリーさんの絵本が読めるスペースになっていた。
手に取って 幾冊か読んだ。『おぞましい二人』は とりわけじっくり読んだ。

ゴーリーさんのお写真飾ってあって 窓辺にふくよかなねこが1匹。
どうやら茶トラのようすで うちで飼っている猫にすこし似ていた。

ミュージアムショップで ポストカードを 2枚 買い求めた。
★Old Possum's Book of Practical Cats (ねこ!)
★the rum tum tugger
(この絵はこんかい展示されてなかったんだけどとびはねてるしましまのねこがかわいくて)

『空飛ぶ猫のいる自画像』のポストカードが欲しかったけど無かったのでクリアファイルを買い求めた。
帰りしなにいただいた展覧会のチラシをいれるのに役立った。
真っ赤な展覧会のチラシとてもすてきで 黒いフレームにいれておへやに飾った。

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2017/05/11 (Thu)

草間彌生

国立新美術館 『草間彌生 わが永遠の魂』 という展覧会。

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東京メトロ乃木坂駅 美術館直結の6番出口から美術館に辿りつくのがすきだ。
チケット売り場のすぐ横に さっそくおおきなかぼちゃの展示があった。
この展示は チケットをみせなくても みることができるのだった。
撮影はオッケーだけれど なかに入るのはだめだった。
おおきな おおきな きいろいかぼちゃ。黒い みずたまもよう。

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はじめて 音声ガイドというものを 借りてみた。めっちゃおもしろかった。
ナレーターの土田大さんのほかに 草間彌生さんご本人もでてくるのだった。
おはなしされたり 自作の詩を朗読されたり 曲(むろん自作)をつけて歌ったりされる。
草間彌生さんのつくった曲は 昭和歌謡といった趣の なつかしさがかんじられた。
『マンハッタン自殺未遂常習犯の歌』を聴けた。幾度も聴いてみちゃった。
『宇宙・死について』のおはなしは いささか長すぎたのだろうか
おはなしのとちゅうだのに あろうことか まさかのフェードアウト。
草間彌生さんの声が だんだんちいさくなってゆくところ うっかり笑ってしまった。

会場はいって2ばんめの ひろびろとしたおおきな展示室は 圧巻だった。
四方の壁ぜんぶに 194センチ×194センチのおおきな絵
連作『わが永遠の魂』が ずらり130点以上並べられている。
おへやのまんなかあたりには おはなのかたちの おおきな立体作品も いくつか。
絵は タイトルが なかなかおもしろく 絵とタイトルを見比べて たのしんだ。
じつにカラフルな作品が多いなか モノトーンの 『銀色の宇宙』 という作品が気に入った。
黒とむらさきの 『無限の心』 も よかった。

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銀色の宇宙

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左上 陽光の中で世界に平和を望む
右上 幸福という言葉
左下 無限の心
右下 人生を愛してきた私

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ニューヨーク時代の 映画とスライドを観られるコーナーがあって
草間彌生さんが お着物でおめかしして街をあるいてるようすや
ねそべったはだかのおとこのひとの背中に 葉っぱをぺたりぺたり貼りつけてるようすをみた。
ねそべった猫も 葉っぱをぺたりぺたり貼りつけられていて 猫はすごくおとなしくしていた。
猫は どことなく うちで飼っている猫に似ていた。

まっくらの全面鏡張りのお部屋に おびただしい数の電飾がぶらさげられている
『生命の輝きに満ちて』 という展示が たいへんすばらしかった。2011年の作品。
電飾のひとつひとつは いのちなんだろう。ひかったり消えたりする。ときどきまっくらにもなる。
ぜんぶ鏡張りのおへやのなかで そのひかりは 果てしなく無限にふえて ひろがっているのだった。
うえも したも まわりじゅう 見渡す限りぜんぶ きらきら。きらめき。永遠。宇宙。
こんなにも うつくしい世界が あったのねえ。
解説のプレートには 『魂の引きこまれていく生と死の境めを彷徨う恍惚の境地』 とあった。
まさに 恍惚となった。

鏡をつかった作品はもうひとつあった。『我ひとり逝く』。
天井と床が鏡になっているところに 男根を模した突起物のついた しろい梯子が置かれている。
したを覗きこんでも うえを見上げても 梯子はどこまでもどこまでもつながっているようなのだった。
みている自分も 作品のなかに入っていて おもしろい。

出口のショップは大混雑で レジにはみたことないながさの行列が出来ていた。
30分待ちの看板まであった。果敢に ポストカードを 2枚 買い求めた。
★かぼちゃ
★生命の輝きに満ちて

さいごのさいご 小部屋のいりぐちでチケットをみせるとシールをいただけるしくみで
まっしろい小部屋のすきなところにシールを貼りつける 『オブリタレーションルーム』に 参加してきた。
まあるい 色とりどり さまざまなおおきさのシール。
みどり。きいろ。オレンジ。ピンク。ぺたり。ぺたり。ぺたり。ぺたり。
わんさかひとが訪れているから ほとんどもう貼る余地が無いほど 貼られまくっている。
みずたまもようで 埋めつくされている しろいおへや。
たくさんのひとで つくりあげていくかんじ。

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美術館のそとにもちらほら作品があって 写真撮っていいところもあちこちあって
じつにたのしい展覧会で とってもおもしろかった。

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