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バタフライナイフ

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2024/04/25 (Thu)

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2017/10/12 (Thu)

エドワード・ゴーリー

宇都宮美術館 『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密』 という展覧会。

ひとつめの展示室は ゴーリーさんの描いた たくさんの本の原画の数々。
なんて緻密なんでしょう!こまかいったらありゃしないよ!

丸ペンとおぼしき細いペン先。見覚えのある(わたしも持ってる!)インク。

むかしむかし漫画家を目指していたころ ちまちまカケアミ描いていた日々のこと
思い出さずにはいられなかった。

『おぞましい二人』は 実際にあったおそろしい事件をもとに描かれた本。
こどもたちをなんにんも殺した男女の 生い立ちから殺人にいたるようすやそののちのようすまで。
殺人の場面はさすがにばっちり描かれていなくてぼやかされたかんじになっていて
翌日のあさごはんのようすはなにを食べたのかこまかく描かれている。
あさごはんのメニューは ゴーリーさんが考えたんだねえ。
淡々とした描写が かえって不気味なのだった。
発売されたときには 非難されたり返品されたり たいへんだったもよう。
本のなかでこどもたちを殺していたゴーリーさんにとって
事件は衝撃的で この本は描かずにいられなかったらしい。
絵の説明のところに書いてあったゴーリーさんの言葉が どうにもこころに引っかかった。

『どういうわけか、人生におけるわたしの使命は人をできるだけ不安にさせることなんですよ。人はみんなできるだけ不安になるべきだと思うんです、世界というものは不安なものだから』


ふたつめの展示室は バレエのポスターやグッズ テレビ番組のポスターなど カラフルなかんじの展示。

ハーバード大学在学中に おかあさまに送った絵封筒の数々が すばらしかった。
こんなお手紙届いたらびっくりしちゃうなあ。

『空飛ぶ猫のいる自画像』も よかった。
”無類の猫好きで、猫だけは不幸な目にあわせることのなかった”ゴーリーさんは
6匹の猫と暮らしていたという。
毛皮を着て後ろ向きで立っているゴーリーさんのまわりを飛んでる猫たち。
6匹いずれも 香箱すわりで なんともほのぼのかわいらしいのだった。

展示室をつなぐ中央ホールはゴーリーさんの絵本が読めるスペースになっていた。
手に取って 幾冊か読んだ。『おぞましい二人』は とりわけじっくり読んだ。

ゴーリーさんのお写真飾ってあって 窓辺にふくよかなねこが1匹。
どうやら茶トラのようすで うちで飼っている猫にすこし似ていた。

ミュージアムショップで ポストカードを 2枚 買い求めた。
★Old Possum's Book of Practical Cats (ねこ!)
★the rum tum tugger
(この絵はこんかい展示されてなかったんだけどとびはねてるしましまのねこがかわいくて)

『空飛ぶ猫のいる自画像』のポストカードが欲しかったけど無かったのでクリアファイルを買い求めた。
帰りしなにいただいた展覧会のチラシをいれるのに役立った。
真っ赤な展覧会のチラシとてもすてきで 黒いフレームにいれておへやに飾った。

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