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バタフライナイフ

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2024/04/19 (Fri)

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2015/03/05 (Thu)

薄久保友司

宇都宮美術館 『「光 風 人々 私」 薄久保友司展』 という展覧会。

まずは コレクション展という名の 常設展。
マグリットの絵は まもなくはじまるマグリット展におでかけちうだった。
荒井孝さんの 『祈り』が 展示されていた。
荒井孝展で この絵をみたのは 震災のすこしまえのことだった。
震災のあとは 『祈り』 のポストカードを しばらく飾っていたのだった。
地面にひれ伏して 祈るおんなのひと。ちからづよいあかいいろ。
あのころのことが あれこれ思い出されて しみじみ。

はてさて 企画展。
しずかでうつくしい展覧会だった。

『サーカスの来た町』という絵には 見覚えがあった。市立図書館所蔵の絵だった。
画面手前に描かれた 咲き誇る春色の花々の色彩が うつくしい絵。

牛さんを描いた絵が いくつかあった。
牛さんのからだの色に思いがけない色が混ざっているのがおもしろかった。

神社仏閣とかお地蔵さまとか描いた絵は こまかいところが緻密に描かれていて しげしげみた。

展覧会のポスターになっている『春暁仰花図Ⅰ・Ⅱ』は 実際間近でみると 迫力だった。
樹の幹の節々のようすや しろいはなびらのふくよかなようす。

くろい背景に 凛と咲くお花の絵の数々が どれもこれも綺麗だった。
とりわけ 『梅花之図』という絵が 素敵だとおもった。
ときどき ちょうちょが飛んでいる絵があって ときめいた。

絵本や教科書の挿絵なども たくさん手がけていらっしゃって
展示室のかたすみに それらを手にとって読むことができるコーナーがあった。
『ハッピーバースディー』という絵本を ふむふむ読んだ。
ちょうちょさんに 『おたんじょうびおめでとう』 と云うページが すき。

ミュージアムショップで ポストカードを 3枚 買い求めた。
『梅花之図』のポストカード売ってなかった。しょぼん。

★春暁仰花図Ⅰ・Ⅱ
★夏韻 Ⅱ
★惜夏・矢車との名の花

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2014/07/24 (Thu)

レオ・レオニ 絵本のしごと

宇都宮美術館 『レオ・レオニ 絵本のしごと』 という展覧会。

スイミーのひと!

わくわくおでかけたのだったが スイミーの絵は無かった。えー。
スイミーが載っている 小学校2年生の教科書が展示されていた。えー。

そのほかのおはなしの絵は あれこれあった。
コラージュ いろえんぴつ 水彩 油彩
鉛筆で緻密に描かれたものや エッチングなどもあって
表現方法がいろいろで おもしろいのだった。

じぶんだけのいろ。せかいへいわ。

ひと部屋だけの こぢんまりした展示だったけれど
ふむふむみてまわったら けっこう時間かかった。

もうひとつの展示室は 自由に絵本を読めるスペースになっていた。
まずはスイミーを読んで そのほかのおはなしも かたっぱしから読んだった。

こどもごころ。

スイミーのポストカードを いちまい 買った。

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2014/07/03 (Thu)

東京都現代美術館

東京都現代美術館に おでかけた。

まずは ミッション[宇宙×芸術]-コスモロジーを超えて というタイトルの 企画展。

大平貴之さんの メガスターのおへやで ながいことぼんやりしてしまった。
体育すわりでみてみたり ねそべってみてみたり。
オーロラがあらわれたり ひかりのつぶつぶが降りそそいだり。
おへやじゅう たくさんの星。床にも 投げだしたわたしの脚のうえにも
はやいスピードで 星が かけめぐる。
鳥肌ぞわわ。なんてうつくしいんでしょう!

ときどき 撮影できる作品があった。
チームラボの 『Cold Life / 冷たい生命』は
ちょうちょ おはな おつきさま 鳥さん くるくる きらきら。
『憑依する滝、人工衛星の重力』は 圧巻だった。19mの滝の プロジェクションマッピング。

森脇裕之さんの作品は さわってたのしめるものだった。
壁一面にとりつけられた なぞの装置を くるりまわすと
ひかりがまわって カウンターの数字がまわって おもしろいのだった。
おおきなおおきな ひかりのルーレットのような作品もあった。

逢坂卓郎さんの作品は 地上に降りそそぐ宇宙放射線と地中からのガンマ線を
シンチレーション検知器で検出して 500個のLEDのひかりに変換しているというもの。
しずけさのなかで 暗闇のなかで 点いたり消えたりしている たくさんの青いひかり。

月の模型を持ち上げて動かすと 目の前のスクリーンの月が連動して
しげしげ眺められる展示も おもしろかった。

松本零士さんの カラー生原稿とか
谷川俊太郎さんの 『二十億光年の孤独』という詩が流れつづけている電光掲示板とか。
回収したロケットのかけらだとか 国際宇宙ステーションでの実験のようすだとか。

おと。しじま。光。闇。宇宙やばい。

はてさて ベトナム風のカフェで ひとやすみしたのち
開館20周年記念 MOTコレクション特別企画 クロニクル1995- というタイトルの 常設展。

東京都現代美術館が開館した1995ねんの 阪神淡路大震災の写真からはじまって
2011ねんの東日本大震災をのりこえ 今日までのアート。

奈良美智さんの絵が8点あって テンションあがった。
『In the White RoomⅡ』という絵のまえで ぼんやり。
しろいおへやのなかで 今にも首を吊ってしまいそうなおんなのこ。
その瞳は つよい意志を湛えて こちらをみている。
『Standing for Action』は 立ち上がろうとしている 犬の絵。
犬は ちからづよいようにも よわっているようにもみえる。
塗りたくられた しろい絵の具。あかい線。そのパワー。
いまのきもちにぴったりくるかんじ。

名和晃平さんの作品は 大小のガラス玉でかたちづくられた 透明なバンビ。
とってもかわゆくて バンビのまわりをくるくるまわって じっくり鑑賞した。

ひさかたぶりに 宮島達男さんの
『それは変化しつづける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く』 観られた。
しずけさのなかで 暗闇のなかで 点いたり消えたりしている たくさんのあかい数字。
すきすき。

雑巾をしぼってまるめてなにかのかたちにしたものとか よくわからない作品もあった。
カラスの模型をつかってカラスをあつめるようすを撮影したものは 悪ふざけにしか思えなかった。

2011ねん8がつ 東京電力福島第一原子力発電所のライブカメラの前に立って
こちら側を指差しつづけたパフォーマンスのようすが 展示されていた。
傍らには 事故直後のいんたねとやテレビのようすが映しだされているモニター。
いたたまれない心持ちで 眺めた。

アトリウムには 舟越桂さんの彫刻があった。
目の前に立っても 視線が合わないようにつくられているところが おもしろいのだった。
どこをみているのか なにをみているのか わからないひとたち。

ゆっくり時間をかけて ふたつの展示を たっぷり堪能した。ほくほく。

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2014/02/13 (Thu)

栃木の春は、鮭二本

栃木県立美術館 『日本近代洋画への道 山岡コレクションと高橋由一の名品を中心に』 という展覧会。

ポスターの 『栃木の春は、鮭二本』 というキャッチコピー いいかんじ。
なんとも興味をそそられて いそいそでかけた。

鮭を描いた絵は さいしょの展示室に ならべて飾られていた。
キャンバスに描かれたものと 板に描かれたものでは 印象が ずいぶん違うのだった。
ふっくらおいしそうな鮭。とってもかたそうにみえる鮭。
板に描かれた絵は 板の目や質感をそのまま活かしているようすが おもしろかった。

徳川慶喜さんの絵は はじめてみたようにおもう。なかなかじょうずだった。

このあいだ 上野でみた ターナーさんの絵が帰ってきていて
白瀧幾之助さんというひとが描いたターナーさんの模写と ならべて飾られていた。
『おかえり!』 とおもいながら 眺めた。

幕末から明治にかけて 日本の画家さんたちが 洋画を学んでいったようす。
はだかの絵や彫像が 布で覆い隠された時代に はだかを表現したひとたち。
ふむふむ みてまわる。

ミュージアムショップで ポストカードを 2枚 買い求めた。

★ 高橋由一 『鮭図』
★ チャールズ・ワーグマン 『百合図』

2013/12/12 (Thu)

ゴッホ、スーラからモンドリアンまで

国立新美術館 『クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に 印象派を超えて 点描の画家たち』 という展覧会。

はるばる オランダの クレラー=ミュラー美術館からやってきた絵は
はじめてみる画家さんのものも たくさんあった。
日本の美術館に収蔵されている絵も ちらほら。
点描の絵は どれもこれも素敵で いちいちときめいちゃう。

ゴッホの 『種まく人』 は とりわけ素晴らしかった。
丹念に塗りかさねられた 絵の具のようす。その力強さ。

つねづね 『点描すきかも』 とおもっていたのだったが その思いをつよくした。
つねづね 『ゴッホすきかも』 とおもっていたのだったが その思いをつよくした。

分割主義に 必要なものは 冷静さと 忍耐力。
絵の具はパレットで混ぜずに キャンバスに色を置いていく。
補色を組み合わせることによって 視覚的な効果がうまれる。
ふむふむ おべんきょう。

どうしてゴッホやスーラの絵と モンドリアンの絵がつながるのか 謎だったけれど
展示の構成が見事で 点描の画家たちの分割主義が
モンドリアンの あの大胆な抽象画に発展するさまが とてもよくわかった。
色彩についての考えを 突きつめたら あの絵になるんだねえ。

ミュージアムショップで ポストカードを 3枚 買い求めた。

★ フィンセント・ファン・ゴッホ 『種まく人』
★ フィンセント・ファン・ゴッホ 『レストランの内部』
★ ポール・シニャック 『マルセイユ港の入り口』

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2013/11/21 (Thu)

藤井達吉

宇都宮美術館 『藤井達吉の全貌』 という展覧会。

まずは コレクション展という名の 常設展。
美術館は ひどく空いていて マグリットもシャガールも ひとりじめで鑑賞できるのだった。
高橋由一の 『中州月夜の図』に こころ奪われて しばし見蕩れた。
月のひかり 映る水面のきらめき。

はてさて 企画展。

文箱とか うつわとか 電気スタンドとか 着物とか。
屏風とか 衝立とか 掛軸とか 油絵とか。
彫刻や刺繍の細やかさ 七宝や螺鈿のきらきら。

そこいらへんの 野の草花が さまざまに描かれているようすが よかった。
四季折々の うつくしい自然を 愛でるきもち。

藤井達吉さんの絵は どこか一箇所 目をひくところがあって
それがおもしろくて ふむふむみてまわる。
『日光(朝)(昼)(晩)』という 三幅の掛軸は とりわけ素敵だった。

『土星』 という掛軸の解説 めもめも。

『この常軌を逸した作品には、驚きを隠せない。おそらく誰も描いたことのないだろう土星を、真正面から描き切った姿勢には、はっきりと藤井の意思と感性を感じる。………』

『土星』のポストカードが欲しかったけれど 売ってなかった。
しょんぼり しょんぼり。

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2013/11/14 (Thu)

ターナー

上野の 東京都美術館に ターナー展を みにいった。

わたしの暮らす街にある 栃木県立美術館には ターナーの絵があって
イギリスの絵をあつめた企画展も しばしばひらかれたりしているので
ターナーさんは おなじみのかんじ。

ターナーさんの絵がたくさんあつまっていて 見応えがあった。
色彩の実験をした習作や 晩年の未完成とおもわれる絵もあった。
まめちしきみたいな解説が おもしろかった。
”実家は床屋”とか ”趣味は魚釣り”とか ”秘密主義”とか。
いちばんつかった色は クロームイエロー とか。
ターナーさんの絵の具箱が展示されていて しげしげ眺めた。
当時はまだチューブ入りの絵の具は出回っていなくて 豚の膀胱に絵の具を詰めていたんだって。
なるほど豚の膀胱らしき まあるいものが たくさん並んでる。
そのなかに 1本だけ 当時めずらしかったチューブ入り絵の具があって
それが クロームイエローという色なのだった。

旅をしながら絵を描いたようすも わかった。
実際持ち歩いていたスケッチブックも 展示されているのだった。

おともだちが亡くなったときに描かれた 『平和―水葬』という絵が こころにのこった。
黒い色に込めた想い。水辺を飛ぶ鳥に託した意味。

栃木県立美術館蔵の 『風景:タンバリンを持つ女』は さいごの部屋に展示されていた。
おなじみの絵を ちがう場所でみるのって なかなか新鮮。

それにしても 東京の美術館は 大混雑だった。なんてひとが多いのかしら。
行列をつくって 人垣越しに絵をみたりするので とってもくたびれちゃう。
地元の美術館で ほかに誰もいない静けさのなかで
『風景:タンバリンを持つ女』を鑑賞できるのは 贅沢なことだったんだなあ。

ターナーさんは ひかりの表現が うつくしかった。
月のひかり のぼる太陽 しずむ太陽 映る水面のきらめき。
まわりの景色まで とろけだすような 眩さ。

ミュージアムショップで ポストカードを 5枚 買い求めた。

『月光、ミルバンクより眺めた習作』
『バターミア湖、クロマックウォーターの一部、カンバーランド、にわか雨』
『レグルス』
『湖に沈む夕陽』
『平和―水葬』

∞ ∞ ∞

(美術館のあと 上野動物園をたんけんしたので 写真をのせます)
(あるいているパンダがリーリー すわっているパンダがシンシン) (たぶん・・・)

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FlamingoHippopotamus
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