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バタフライナイフ

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2024/03/29 (Fri)

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2017/11/09 (Thu)

関谷富貴と小山田二郎

栃木県立美術館 『共鳴する魂 関谷富貴と小山田二郎』 という展覧会。

会ったことのないおふたりなのに その作品は たしかに共鳴していた。

関谷富貴さんは 画家の妻で ひっそり絵を描いていて
御存命のあいだは 作品を発表することは無かったのだった。
たくさんの作品には タイトルさえ無いのだった。
色彩がたいへん鮮やかでうつくしく 抽象画のようでなにが描かれているのかよくわからない。
ときどき鳥が描かれているのがみつかったり ひとの顔とおぼしきものがみとめられたりした。
はっきりと しましまの猫が描かれているものは たいへんかわいらしかった。

小山田二郎さんの『仮装』と関谷富貴さんの絵が ならべて展示されていて 息をのんだ。
色合いといい モチーフといい まさしく共鳴しているのだった。
ほかにもいくつか おふたりの絵がならべて展示されていて
じつに観せ方がじょうずだなあとおもった。

小山田二郎さんの『鳥女』は 展覧会のポスターやチラシに載っている絵だけれど
実物をみると凄まじさがよくわかる絵だったので 実物をみられてよかった。
たくさんの 引っ掻いた跡。そのちからづよさ。どんなきもちで?

常設展示も おもしろかった。

荒井寛方さんの特集で うつくしい仏画をたくさんみた。
大正時代にも インドにでかけたり世界一周旅行をするひとが いらっさったんだなあ。
マリア像をスケッチしたものがあって しげしげみた。

草間彌生さんの作品が 7点ほど展示されていた。
絵が 4点。水玉模様の携帯電話の作品が 3点。
携帯電話の作品のうちのひとつのタイトルは 『宇宙に行くときのハンドバッグ』。
宇宙でも携帯電話つながるのかしらん?でもすごく持っていきたいかんじ。

木内廣さんの 『夕焼荼毘』のまえで しばし佇んだ。
原っぱで どなたかが荼毘に付されていて ひとすじの煙がたかくたかく立ちのぼっている。
ひろい原っぱ。集まっているひとびと。
あかい炎。あかいあかい夕焼け空。
しみじみとした いい絵だった。

塚原哲夫さんの2作品が とってもよかった。
『大同石仏』は 大仏さまが描かれていて 金銀の粉でラメラメしている。
大仏さまのお姿のラメラメのなかに 異国の風景がみえる気がした。
『アマ・ダブラム』は ヒマラヤの山が描かれていて 銀の粉でラメラメしている。
とても切り立った 神々しいかんじの山。山はいいなあ。うつくしいなあ。

県立美術館 ひさびさだった。
むかしむかしおきにいりのカフェがあった美術館のおとなりのビルがなくなっていた。
出口のプラタナスの樹は変わらずそこにあって 黄色く色づいた葉がきらきらしていた。

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