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バタフライナイフ

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2024/04/29 (Mon)

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2015/06/18 (Thu)

高橋コレクション展

東京オペラシティアートギャラリー 『高橋コレクション展 ミラー・ニューロン』 という展覧会。

奈良美智さんの 『深い深い水たまりⅡ』 という絵をみるために おでかけたのだった。
だいすきな絵! 実物をみることができて 感激だった。
しろい包帯ぐるぐる巻きのおんなのこが 水たまりに はまってる。
背景のキャンバスは あちこちつぎはぎだらけで 痛々しいかんじ。
しばし絵のまえに立ち尽くして あのころの痛みを 思い出していた。
しにたいような心持ちで おうちに閉じこもって
奈良さんの 『深い深い水たまり』 という本を 愛読していたころ。
ひとりぽっちで生きていく こころづもりが できあがった頃のこと。
おとなりに並べられた 『Candy Blue Night』も すきな絵だった。
みずいろの飴玉を 持て余してるおんなのこの けだるさ。
ながいながいひとりぽっちの夜の ふかいふかい闇。
この2作品のまえで だいぶんながいこと ぼんやりしちゃった。

草間彌生さんは カラフルなみずたま模様の作品がいろいろあったけれど
モノクロームの『自画像』が とってもよかった。
さいごのところに展示されていた立体作品2点は 撮影オッケーだった。
『ハーイ、コンニチワ!ヤヨイちゃん』と 『ハーイ、コンニチワ!ポチ』。
やっぱり みずたま。

名和晃平さんの『PixCell-Lion』は すこし照明を落とされた部屋に展示されていて
たくさんのまあるいガラス玉でつくられたライオンさんは いくつものスポットライトを一身に浴びていて
きらきら輝いて とっても綺麗なのだった。
ライオンさんのまわりを くるくるまわって鑑賞した。
正面からみると プードルさんのようにもみえて かわゆいのだった。

小谷元彦さんの『Human Lesson (Dress 01)』という 狼の毛皮をつかった作品は
くわっと見開かれた瞳とか おおきく開かれた口のなかにみえる血塗られた牙のかんじとか
飼ってた犬たちがしんじゃったときのこと ちらり思い起こさずにはいられなかった。

会田誠さんの 『ジューサーミキサー』 おそろしかった。
おおきなジューサーの中に入れられた 夥しい数の はだかのおんなのこたち。
今まさにジュースにされようとしてる… したのほうのおんなのこたちは すでに血に染まって…
血の海… ぶくぶく… こなごな… きゃー。

須田悦弘さんの 『雑草』は 壁にキャプションがあるばかりで
そのあたりをいくら見回しても 作品が見当たらなかった。
どこー?って探していたら あんなところに… あんなところに 雑草生えてたよ!
みつける よろこび。(うれしくてそばにいた美術館のおねいさんにはなしかけてしまった!)

西尾康之さんの『Crash セイラ・マス』は お部屋いっぱいのおおきさの 立体作品。
たかさ2.8メートル 幅4メートル 奥ゆき6メートル。
どうやってもってきたの。(どうやら分解できるらしい)
よつんばいで拳を振りあげてるセイラさんのまわりを ぐるり1周。
セイラさんのしたに おおきな鏡があって のぞきこんだらおもしろかった。

風間サチコさんの 列島改造人間シリーズ いちいち愉快なタイトルで 笑っちゃった。

収蔵品展も鑑賞した。山とか滝とか焼きものとか 自然のかんじ和のかんじだった。
岡田伊登子さんの 作品のタイトル
『日本語は海の中に母が居る フランス語は母の中に海が在る』 こうゆうのすき。

収蔵品展のさらに奥で 富田直樹さんの作品展もみた。
絵の具をたくさんつかって描くひと!
塗りたくられた絵の具の厚み 力強い筆致 すごかった。なんという分厚さ。なんというパワー。
『Night Rain(Yosame)』 雨に濡れた夜の街の 光のかんじ うつくしかった。

すきなものあれこれあつまっていて おもしろくって 大満足の展覧会だった。ほくほく。

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