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バタフライナイフ

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2024/05/02 (Thu)

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2014/07/03 (Thu)

東京都現代美術館

東京都現代美術館に おでかけた。

まずは ミッション[宇宙×芸術]-コスモロジーを超えて というタイトルの 企画展。

大平貴之さんの メガスターのおへやで ながいことぼんやりしてしまった。
体育すわりでみてみたり ねそべってみてみたり。
オーロラがあらわれたり ひかりのつぶつぶが降りそそいだり。
おへやじゅう たくさんの星。床にも 投げだしたわたしの脚のうえにも
はやいスピードで 星が かけめぐる。
鳥肌ぞわわ。なんてうつくしいんでしょう!

ときどき 撮影できる作品があった。
チームラボの 『Cold Life / 冷たい生命』は
ちょうちょ おはな おつきさま 鳥さん くるくる きらきら。
『憑依する滝、人工衛星の重力』は 圧巻だった。19mの滝の プロジェクションマッピング。

森脇裕之さんの作品は さわってたのしめるものだった。
壁一面にとりつけられた なぞの装置を くるりまわすと
ひかりがまわって カウンターの数字がまわって おもしろいのだった。
おおきなおおきな ひかりのルーレットのような作品もあった。

逢坂卓郎さんの作品は 地上に降りそそぐ宇宙放射線と地中からのガンマ線を
シンチレーション検知器で検出して 500個のLEDのひかりに変換しているというもの。
しずけさのなかで 暗闇のなかで 点いたり消えたりしている たくさんの青いひかり。

月の模型を持ち上げて動かすと 目の前のスクリーンの月が連動して
しげしげ眺められる展示も おもしろかった。

松本零士さんの カラー生原稿とか
谷川俊太郎さんの 『二十億光年の孤独』という詩が流れつづけている電光掲示板とか。
回収したロケットのかけらだとか 国際宇宙ステーションでの実験のようすだとか。

おと。しじま。光。闇。宇宙やばい。

はてさて ベトナム風のカフェで ひとやすみしたのち
開館20周年記念 MOTコレクション特別企画 クロニクル1995- というタイトルの 常設展。

東京都現代美術館が開館した1995ねんの 阪神淡路大震災の写真からはじまって
2011ねんの東日本大震災をのりこえ 今日までのアート。

奈良美智さんの絵が8点あって テンションあがった。
『In the White RoomⅡ』という絵のまえで ぼんやり。
しろいおへやのなかで 今にも首を吊ってしまいそうなおんなのこ。
その瞳は つよい意志を湛えて こちらをみている。
『Standing for Action』は 立ち上がろうとしている 犬の絵。
犬は ちからづよいようにも よわっているようにもみえる。
塗りたくられた しろい絵の具。あかい線。そのパワー。
いまのきもちにぴったりくるかんじ。

名和晃平さんの作品は 大小のガラス玉でかたちづくられた 透明なバンビ。
とってもかわゆくて バンビのまわりをくるくるまわって じっくり鑑賞した。

ひさかたぶりに 宮島達男さんの
『それは変化しつづける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く』 観られた。
しずけさのなかで 暗闇のなかで 点いたり消えたりしている たくさんのあかい数字。
すきすき。

雑巾をしぼってまるめてなにかのかたちにしたものとか よくわからない作品もあった。
カラスの模型をつかってカラスをあつめるようすを撮影したものは 悪ふざけにしか思えなかった。

2011ねん8がつ 東京電力福島第一原子力発電所のライブカメラの前に立って
こちら側を指差しつづけたパフォーマンスのようすが 展示されていた。
傍らには 事故直後のいんたねとやテレビのようすが映しだされているモニター。
いたたまれない心持ちで 眺めた。

アトリウムには 舟越桂さんの彫刻があった。
目の前に立っても 視線が合わないようにつくられているところが おもしろいのだった。
どこをみているのか なにをみているのか わからないひとたち。

ゆっくり時間をかけて ふたつの展示を たっぷり堪能した。ほくほく。

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