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バタフライナイフ

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2024/05/14 (Tue)

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2010/05/13 (Thu)

小倉遊亀

宇都宮美術館 『没後10年 小倉遊亀展』 という展覧会。
ふたつの展示室を 順繰りに 観た。

ひとつめの展示室は 人物画がメインだった。

『娘』という作品は 浴衣姿の気の強そうなおんなのひとが描かれていて
傍らに 壷が置いてあるテーブルがあるのだったが
そのテーブルに敷いてある しろいレースの敷物が
ひどくこまかく描かれていて 素晴らしかった。
『浴女その一』は ふたりのおんなのひとが入浴しているようすを描いたもの。
微妙な濃淡で描きだされた 浴槽の水面のようすが たいへん見事だった。
『径』という作品には 母親と こどもと いぬが 描かれている。
こどものかりあげ頭や いぬのくるんと丸まった尻尾が かわいらしい。
100歳を越えてから制作されたものも ちらほら あった。
『如来』とか『菩薩』とかの書や 好んで描かれた梅の花の絵。
梅は まいとし春がやってきたら いっとう先に描いたらしい。
105歳まで 絵筆を握っていたんですって!

ふたつめの展示室は 静物画がメインだった。

梅とか椿とか庭のさまざまなお花や お台所の果物や
おきにいりの古九谷などのうつわが 描かれていた。
生涯 2点しか描かれなかったという風景画のうちの 1点が出品されていた。
静物画のほうの展示室に それは 在った。
あおい壮大な富士山の麓に 牛さんたちが放牧されているようすを描いた
『青巒(せいらん)』 という作品。
そのほか 雑誌の表紙や 小説の挿絵なども 展示されていた。

髪の1本1本まで繊細に描かれているようす
身近なひとやものを題材にしているようす
歳をかさねても淡々と画業に取り組んでいたようす
小倉遊亀は すこぶる 好みの画家だった。

はてさて 帰りがけに ミュージアムショップで
気に入った絵のポストカードを 買い求める慣わしなのだったが
今回は たいへん 悩んだ。
いくつもあった 梅やらなんやらの お花の絵のポストカードは
どれもこれも素敵で どれを買ったらよいものやら こころが定まらず
結局 どれも 購入に至らなかった。
こころを鬼にして 2枚だけ 買い求めることにした。
『径』 と 『青巒(せいらん)』。
いぬの可愛らしさと 富士山と牛の描かれた絵の清々しさが
どうにも こころを 捉えたのだった。
とくべつに コットンバッグも 買い求めた。
『径』に描かれている ちゃいろい柴犬が プリントされている。

Ogura Yuki
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Ogura YukiSingle Winged Angel Holding His Heart
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