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バタフライナイフ

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2024/05/18 (Sat)

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2008/07/16 (Wed)

エミリー・ウングワレー

国立新美術館 『エミリー・ウングワレー展-アボリジニが生んだ天才画家-』 という展覧会。
ウングワレーさんは おばあさんになってから絵筆をとって 亡くなるまでの8年間のあいだに
3000点だか4000点だか たくさんの絵を描いた。
オーストラリアのまんなからへん 砂漠に座りこんで キャンバスを地面に置いて。
いろんな方向から描かれて 上も下も右も左も決まっていない絵。
塗りかさねられた絵の具の力強さに 目を見張る。
いのちの力に 満ちあふれている 作品の数々。
点描だったり 線画だったり 塗りたくられていたり。
動き出しそうな点々。たくましい線。鮮やかな色。
キャンバスの側面にも 点々が描かれていたり しましま模様が描かれていたり。
『ビッグ・ヤム・ドリーミング』 という絵のまえに立ったときは ぞわぞわした。
たて3メートルくらい よこ8メートルくらい とてもおおきなキャンバス。
黒く塗られているところに しろい線が 網目みたいに描きめぐらされている。
複雑に絡み合う しろい線。たった2日で描きあげたということに びっくりしてしまう。
ビデオルームで 『ビッグ・ヤム・ドリーミング』を描いているときのようすを みることが出来た。
なんの迷いも無く 素早く筆を運んで しろい線を張りめぐらしていくようす。
亡くなる2週間前まで絵を描いていて 3日間で24点もの絵を描きあげたそうだ。
絶筆となった 『私の故郷』 という絵には 犬の足あとらしきものが ぺたぺたついていた。
キャンバスを地面に置いて描いているから 犬が歩いたりもするのだった。
とても自由で とても素敵。
おおきなエネルギーを感じる 素晴らしい展覧会だった。

『何を描いているのですか?』 と訊かれたときの ウングワレーさんの答え めもめも。

『すべてのもの、そう、すべてのもの、私のドリーミング、ペンシル・ヤム、トゲトカゲ、草の種、ドリームタイムの子犬、エミュー、エミューが好んで食べる草、緑豆、ヤムイモの種、これが私の描くもの、すべてのもの』


ポストカードを 5枚買った。

★ 『エミューの女』
★ 『カーメ』
★ 『カーメ―夏のアウェリェⅠ』
★ 『ビッグ・ヤム・ドリーミング』
★ 『私の故郷』

Utopia: the Genius of Emily Kame KngwarreyeTHE NATIONAL ART CENTER, TOKYO
THE NATIONAL ART CENTER, TOKYOTHE NATIONAL ART CENTER, TOKYO
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