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バタフライナイフ

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2024/05/21 (Tue)

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2008/06/19 (Thu)

Twelve Travels

栃木県立美術館 『十二の旅:感性と経験のイギリス美術』 という展覧会。
22日に終わってしまうので いそいそでかけた。
イギリスの美術は 旅のなかで発展していったのだという視点のもとに
12組のイギリスの芸術家が 紹介されていた。
常設展や企画展でみたことのある作品も ちらほら。
見覚えのある作品を さらに深く知ることが出来る展示内容だった。

ダーツの旅で 世界のどこかにでかけてゆき
その地表のようすを 手作りで完璧に再現する作品は
ボイル・ファミリーという4人家族の作品なのだということを おぼえた。
(3年位前にも観たのだったが おなまえを憶えられなかったのだった)
地球の一部分を まるで切り取って持ってきてしまったかのような おもしろさ。

ヘンリー・ムーアの彫刻は むつかしかった。
タイトルに 人体 とか 糸つむぎ とか 書かれているのだったが
ちっとも人のかたちに見えないし どのあたりが糸つむぎなのかわからない。
彫刻のまわりを ぐるぐる ぐるぐる みてまわった。
いささか 目が回った。

アンソニー・グリーンというひとは キャンバスのかたちがおもしろいのだった。
三角だったり 複雑なかたちの多角形だったり いろいろだった。
しかくいキャンバスに描こうという気持ちは あんまりないみたい。
しかくいキャンバスに描かれた絵もあったけれど しかくいキャンバスにみえなかった。
魚眼レンズで覗いているみたいな 構図もおもしろいのだった。

デイヴィッド・ナッシュは 日光の山奥にやってきて
樹を組み立てて あれこれつくったひと。
『歩く梯子』 という作品が とりわけ素敵。

アンディー・ゴールズワージーを 堪能できたので よかった。
自然のものをつかって 自然のなかで制作する。
葉っぱや 枝や 石や 岩や 雪や 日の光が アートになる。
作品は やがて自然に還ってしまうので 写真に収められている。
早朝から作業をはじめて タイトルに『寒い』とか『眠い』とか 書いてあったりする。
葉っぱや石をこつこつ並べて うつくしいグラデーションをつくりだしてみたり。
葉っぱの葉脈だけ残してちぎってみたり 葉っぱを松の葉で縫い合わせてみたり。
川のなかの岩に 赤い葉っぱばかり貼り付けてみたり 黄色い葉っぱばかり貼り付けてみたり。
雪を固めたり削ったり 朝日を浴びて溶けるのを待ってみたり。
なんておもしろいんでしょう!

4月27日にリニューアルオープンしてから 初めての訪問だったのだが
常設展のほうには あたらしく マイセン磁器展示室という小部屋が出来ていた。
(以前 ひきだし式の版画の展示のあったあたりが すっかり変わっていた)
花や鳥で豪奢に飾りつけられたシャンデリアや
ちいさな花がたくさん貼り付けられている磁器などを
いつでもみることができる。たいへんうつくしくこまかくよくつくられている。

ミュージアムショップのおとなりのトイレが あたらしくなっていて
人が入ってゆくと電気が付くしくみになっていた。未来的だなあ。

美術館をたのしんだあとは おとなりの SAKURA CAFE AND KITCHENへ。
わたしのなかで 県立美術館とSAKURA CAFEは セットになっているのだった。

TOCHIGI PREFECTURAL MUSEUM OF FINE ARTSSAKURA CAFE AND KITCHEN
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