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バタフライナイフ

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2024/04/30 (Tue)

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2011/02/17 (Thu)

荒井孝

宇都宮美術館に でかけた。

はじめの展示室は コレクション展。
瀬本容子さんの作品が 寄贈されたとかで たくさんあった。
まだ チューブ入りの絵の具が売られていない時代
画家のひとたちは 自然のものから じぶんで色をつくりだしたのだという。
鮮やかな色彩で描かれた テンペラ画の数々。
金色が ぴかぴかしていて うつくしい。
額縁までも金色で いろいろに彫刻されていて 愉しい。

のこりふたつの展示室は 企画展 『荒井孝展』。
荒井孝さんは 足利うまれ 宇都宮そだち。
卒業制作から 最近の作品まで
半世紀にわたる画業 およそ100点が 展示されていた。
ベースは日本画なのだったが クレーやマグリットの影響を受けていたり
紙ひもを貼りつけてみたり 下地にアクリル絵の具を使ってみたり
独自の技法で淡い色彩を生みだしたり なかなかおもしろい。
題材も 日本の風景や花々だけには とどまらない。
旅をした 中南米やインドや中国なども 描かれている。
襖絵や 屏風絵などもあって おもしろかった。

たしか 『無情』 という作品だったとおもうが
おつきさまのあたりに うすぼんやり 胎児が描かれていた。
なるほど マグリットぽい。

『薄墨桜』と 『京都仁和寺 御室ノ桜』は 対照的な作品。
ともに 桜を描いた屏風なのだけれど
『薄墨桜』は 幹に焦点をおいて描かれている。
『京都仁和寺 御室ノ桜』 は 花に焦点をおいて描かれている。
わたしは 断然 『薄墨桜』が おきにいり。
桜の樹の どっしりとした幹のうつくしさには 心惹かれてしまう。

『風神雷神図(光琳模写)』の屏風は 微笑ましかった。
ほんものの風神雷神よりも まるみがあってかわいらしい。

展覧会のポスターになっている 『祈り』は ひときわすばらしかった。
塗りかさねられた あかい赤 その迫力 胸にせまるもの。

帰りがけに ミュージアムショップで
ポストカードを 2枚 買い求めた。
『祈り』 と 『春日の野辺に』。
『春日の野辺に』は 桜の花と 鹿が一匹 描かれている。

Takashi Arai Retrospective
Takashi Arai Retrospective
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