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バタフライナイフ

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2024/05/17 (Fri)

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2008/10/15 (Wed)

レオナール・フジタ

宇都宮美術館 『レオナール・フジタ展』を 観にいった。 
ついでに 『第2回・コレクション展』も 鑑賞した。

まずは 『第2回・コレクション展』。
展示替えされたようすで 8月に観たときと いささか違っていた。
野見山暁治 ジョルジュ・ビゴー シャガールあたりが 増えていたようにおもう。

つづいて 『レオナール・フジタ展』。
藤田嗣治の絵は たびたび目にしていて わりあい馴染み深い。
今回の展示は 幻の大作が日本初公開されていたりして
たいへん見応えのあるものだった。

独特の”乳白色”で描かれた はだかのおんなのひとたち。
やわらかそうな髪 滑らかな肌 うつくしい贅肉。
とりわけ うつくしい贅肉のようすに 見蕩れた。

毛の1本1本まで仔細に描かれ おもしろい表情を捉えられた猫の絵。

はだかの男女と動物たちが描かれている 幻の大作。
そのデッサンの数々。輪郭を 筆でぼかす手法が おもしろかった。

ちょっと悪そうな表情の こどもたちを描いた絵。

さいごの大仕事だった 教会建設。
ステンドグラス フレスコ画 こまかな装飾 風見鶏。
設計図 ちいさな模型 完成したようす。

年譜も 興味深かった。
たびたび愛するおんなのひとが変わって たびたび結婚していた。
さいしょの妻は 何年も日本に置き去りにされた後に離婚されていて ちょっと可哀想だった。
晩年には フランス国籍を取得して カトリックの洗礼を受けていた。
レオナール・フジタという あたらしい名前。

文章も いくつか展示されていた。
フランスの田舎で ひっそり暮らしはじめた頃に書かれた文章の
さいごの一節が こころに残った。


『世の中を棄てたのではない遠ざかつただけのことだ。』


晩年を過ごした フランスの田舎の 住居兼アトリエは
藤田嗣治が亡くなったのちも フランスのひとたちによって 大切に保存されていた。
亡くなったときのまま そっくりそのまま 残っているようだった。
フランスのひとたちにも 愛されているのだなあ。

ポストカードを いちまい買った。

★ 『花の洗礼』

Utsunomiya Museum of Art
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